【アトピー】モクタールと亜鉛華軟膏の思い出

包帯 アトピーの話

★小さな町の皮膚科で出た黒と白の塗り薬

もう記憶にあまりない昔。小学生の頃だったかもしれません。

大学病院の皮膚科で出されるステロイドをいくら塗ってもリンパ液が止まらず、学校も休んで、あとは入院して包帯グルグル巻きで暮らすかも、という話が出ていた気がします。

包帯

ですが、結局入院はせずに済みました。確か、東京都内の、水天宮のあたりにあった、老夫婦の皮膚科医が家族経営をしている小さな病院に連れて行かれたのです。

そこには、大学病院の、患者を汚いものを見るような目で見てステロイドしか出さない冷たい皮膚科医とはまったく違う、優しいおじいさん先生がいました。

そのおじいさん先生は、私の搔き壊してジュクジュクの腕を何か消毒液らしきものを染み込ませた布で拭き、そのあと、黒い墨のような練り薬のようなものを塗り、その上にフタをするように白い硬めの感触のクリームをたっぷり塗って、包帯で巻いてくれました。

その日、その黒と白の薬をたっぷり出してもらって帰りました。

それから毎日、自分で手足や首や身体中いたるところに黒、白の順番で塗って、包帯できるところはして、できないところはリント布をテープで貼って過ごしたと思います。

幸い、私の親は私が小学校ですでにいじめに遭っていて行きたくないことを理解していて、休むことを何も言わない親だったので、2週間ほど休んだのは覚えています。

そして、その黒と白の塗り薬はとても良く効いて、痒みが収まりリンパ液が収まり、夜眠れるようになり、傷口もどんどんふさがって、落屑もなくなり、皮膚のターンオーバーは正常になっていったと思います。

★今の皮膚科が処方しない「モクタール」とは?

大人になってすっかり忘れていたのですが、このときの黒と白の塗り薬が、

黒は、モクタール

白は、亜鉛華軟膏

でした。

亜鉛華軟膏はジュクジュクした患部を乾燥させてくれます。これは、市販薬ではポリベビーなどで、現在でも売っています。

この亜鉛華軟膏が現在、一般的な皮膚科で出されているかは分かりません。

ですが、黒いほうの塗り薬、モクタールは2006年には生産停止になっているようで、今の皮膚科だけでなく、市販薬としても手に入らないようです。

調べたところ、どうも理由は2つあるようで、

一つは、モクタールのタール成分が発がん性が指摘された

もう一つは、モクタールは安いので、皮膚科が儲からない

 

どうも、2番目の理由のほうが真実のようですが。モクタールに発がん性、というなら、プロトピックの皮膚がんの話はどうなるのか、ステロイドも長期使用で様々な怖い副作用があるのに、とかなり納得がいきません。

通販などでも探しましたが、モクタールの類似商品も見つからず、完全にこの世から消し去られてしまったようで残念です。